入居後、自宅にその営業マンと食事に誘われた。完成した家は、2時間私に熱弁を振るった夢そのものだった。その席でその営業マンが秘話を話してくれた。「Oさん、わたしはじめてですよ。現場の職人さんが泣いたのをはじめて見ましたよ」「えっ、どうして」「Oさんも長いこと営業やってたからわかると思うんですけど、奥様って夢が多すぎて、妥協しないから、はやく片付けたいと思うハウスメーカーの仕組みからは嫌われるんですよね。現場の職人さんだってはじめのころは、毎日来て、あの笑顔でいろいろなことを質問したり、懇願するから、煙たがられていたんです」「そうだろうね」「でもね。ずーとそれが続いたら、職人さんたちの態度が変わってきたんですよ。昔の家づくりはこうだったって。久しぶりにいい仕事をしたって。最後の引き渡しのときなんか、もう会えないのかって、みんな寂しくなって泣いちゃったんです。こんなの僕はじめてですよ」「へー、いい体験したね」そう言いながら、目頭が熱くなった。その向こうでは、鼻歌を歌いながら、満足そうに料理をつくっている奥様がいた。二人とも、奥様の少女のようなまなざしと目が合い、照れて、うつむいてしまった。
(不動産情報一覧)
古賀市の新築マンション一覧
原宿の賃貸・部屋探し情報一覧
元町・中華街の賃貸・部屋探し情報一覧
東急東横線(元住吉)の新築一戸建て一覧
県庁前の賃貸・部屋探し情報一覧