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「睡眠」に神経質な日本人

2011.12.09

ヤマアラシのジレンマの寓話を住まいに例えれば、住まいのなかの互いのパーソナルスペースを大切に、しかも傷つけ合うことのないぬくもりのある居場所を、どうつくっていくかということではないかと思います。夫婦の寝室のつくり方は夫婦の数だけある日本の住まいが、ただ寝るだけの必要性しか求められていなかった時代からみると、今日寝室に求められている要素は多様化しています。寝室の機能として、ひとつは「睡眠」の場、もう一つは寝る以外の「居住空間の充実」を考えることが、とても大事な時代になっていると思います。

[参考]
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かつては。和室で枕を並べて布団で寝ていました。朝布団を押入れに入れると、その部屋は子どもの遊び場になったり茶の間になったり、転用がきき空間を有効利用することが出来ました。その後「寝室」「子ども部屋」といったプライベート空間が確立されましたが、部屋の広さや居住性が問題になったことはあっても、「睡眠」について語られたことはなかったように思います。夫婦同室から別寝室へ移る大きな理由として、「いびきがうるさくて眠れない」とか「行動の時間帯が違う二人が一緒だと十分睡眠をとることができない」などが挙げられます。そうであるとすれば、日本人はいつの時代からこんなに「睡眠」に対して神経質になってきたのでしょうか。確かに市場には、安眠を助け、健康のためにも良いとされる空気清浄機やアロマテラピーグッズ、マイナスイオン発生器などの商品があふれています。「不眠症」などの「睡眠障害」を現代病といっていいかわかりませんが、安心して熟睡できる環境を調えるため、多くの人が涙ぐましい努力をしているのは間違いなさそうです。