いざ子供との同居を始めてから、故郷の父が倒れたという報せが入る。そのとき初めて「自分だったらどうしてほしいだろう」と考え始める。母が亡くなって初めて「オヤジはこれから一人でどうするのだろう」という意識が生まれる。親の身になって考えるというその思いこそが、自分自身にとっても老後生活の指針となるのではないだろうか。団塊世代の人々を取り巻く状況を見れば、現在は二世帯同居どころか息子夫婦の力も借りる三世帯同居も十分に考えられる時代である。
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ふたたび「四世同堂」の時代が始まっているのかもしれない。もちろん三世帯同居が実現するかどうかは、それぞれの家庭の事情による。十年先、二十年先に一家の状況がどう変わっているかもわからない。だとすれば六十歳の時点で必要なことは、将来、どのような状況になっても対応できる覚悟と準備をしておくことだ。