必要資本の考え方。「あの会社は、最近たいへん大きくなって、社員がたくさんいる」とか「完工局の伸びがとても高い。ずいぶん成長した」などとよく言われる。しかし、これは経営的立場から見れば間違いである。人が増えても、それに伴って、あるいはそれ以上に仕事量が増えなければ意味がない。人が増え、工事高が増えても、利益があがらず資本の蓄積ができていなければ、ちょっとした不景気でもひっくり返ってしまいます。企業の成績簿である決算結果で見る場合、企業の真の成長は、人員や工事高が伸びるにしたがって、その成果である利益の蓄積が伴っていなければならない。
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完工高は、ちょうど人間の背たけのようなもので、背たけが伸びたら、それ相応に体重が増え、骨が太くなり、ガッチリとたくましくならなければ成長とは言わない。背たけが伸びたのは「成長」ではなく「伸びた」のであり、体重が増えても、筋骨たくましくなければ「ふとった」だけであって、いずれも、それだけでは本当の成長とは言えない。企業においてバランスのとれた成長とは、自己資本の充実が伴うことである。人が増えただけ、単に完工高が伸びただけ…では、成長ではなく膨張と言われるのは、このためである。